第7巻 6月18日
今年は雪もなく、早6月中旬。スキー誌もちらほら書店にも出だし、気の早い連中は、ザウスじゃことたらず、南半球のスキー場に白いホンモノの雪(ゲレンデ)を求めて旅立つ時でもある。
ポジションがどれだけ会得できたかは気になるけど、できるできないお構いなしに、思いついたオフトレのこと。
まずクロスカントリーは有効だ。そう野山を走るアレだ。ただしモーグルで活用させる場合はチョット工夫がいる。登りでは心肺機能と筋力アップが誰の目にも役立つ。この部分はひとまずおいといて、下りのこと。15度以上30度以下の斜面で、アンジュレーションがきつい場所=オフのスキー場のゲレンデそのものがいっちゃん良い。ここでできるだけ全速力で駆け下りる。石や側溝、切り株など障害物が多いけど、目視でその障害物をクリアしながら駆け下りるんだ。走り方はピッチ走法がいい。大股走りは危険だ。モーグル斜面でビギナーの基本的な壁!スピードに着いていけないと言う当たり前なことがあるけど、スピードになれにゃあかんで。と言う対処法その一だよ。目視でスピードになれてコブの形やコンディションを素早く判断しなくちゃならない。いくらテク磨いてもその状況判断が甘いと全て水の泡じゃ。別にゲレンデに限らず、近場の公園での傾斜地を利用してもOK。
動態視力を向上させるには、ボクサーなんかはかなりなレベルでトレーニングしているよね。例えば通勤電車などで、走り去る看板の文字を一つ一つ読む。遠くから近場の看板、大きい文字から小さい文字、と言うようにレベルアップ。職場にたどり着くまでやり続け、着いたときにはぐたっ〜となるくらいにね。
それからケンケン。みんなも覚えているでしょ。その円を素早く走り抜ける。また円を4個、前後に2個ずつ並べて、最初は手前の2個で左右にステップ、次に前の2つの円でステップ、次は最初の2つの円に戻りステップ、というふうに早く繰り返す。頭の運動にもなる。ホント。動態視力の向上でスピードにも付いていけるよう頑張ってみよう。普段の生活の中でも、動態視力強化は結構取り入れる。文字でも人でもモノでも、目視して判断するということを繰り返すんだ。いままでは漠然としていた生活もモーグルのためとならば楽しくなるかもよ。オフの間頑張れば来期は明るいモーグルが待っているぜ。
筋力や心肺機能のアップのためには、選手であればかなりシビアにトレーニングしなくちゃならない。200〜250mmの距離をとにかく滑り抜けエアーもこなす体力というやつ。時間にして30秒程度のインターバルやレペテーショントレーニングを、体力強化の様々なメニューで取り入れる。陸上でいうと200〜300mのインターバル。こりゃきついぞ。これを7〜10本程度こなせりゃカンペキ。内緒だけどオイラ体育会陸上部出身でこのトレーニング大好き人間です。
心肺機能そして筋力強化も兼ねて、モーグルらしくできるトレーニングとして、トランポリンは有効だ。トランポリンで練習できる環境があることがまず第一だけど、都市圏であれば公共の体育館で設置している場所も増えている。方法は、まずマットのセンターに両足を肩幅くらいに開き、腰・上半身はモーグルを意識して、下半身だけでマットを踏む。そうコブの谷を足で押し込むようにプッシュだ。これを数十回繰り返す。回数は自分で判断しておくれ。ポイントは背筋を伸ばすこと、足裏全体でマットを押すこと、両足裏の内側(前回も書いたね)親指から土踏まずあたりで押すこと、できるだけつま先から押していくこと。15〜20回くらい押したあと垂直にジャンプでエア、そしてランディングで吸収してプッシュ動作を繰り返す。これは現役のナショナルチーム当たりでも行っているトレーニングだ。次のステップでは、プッシュ+交互操作だ。ただし以前からカービングモーグルのテーマでもあるポジショニングができていないと、結構無意味なトレーニングになるのでご注意を。
それからマット上での左右飛び。外足で踏み込み状態は、センターを保たせる。
お次は、トランポリンらしいエア。基本的な踏み方はここでは紹介しないが、あくまでそれができているという前提ですが、高く飛んだ後でのエア練習。ただオイラのトレーニングはここで一つ加わる。高く飛んだ後のランディングですぐモーグルポジションになるように吸収すること。それを1回で行わなければならない。ランディングで横に飛ばされたり、ボヨヨ〜ンとなってはいけない。とにかく1回で吸収だ。その前のエアをできるだけ高く、そして1回の吸収。モーグルはここが肝心でっせ。
トランポリンを経験すると、結構きつぞ・・ということが理解できる。かなり体力的にも有効なトレーニングだ。
今日はこのくらいかな。何度も書いているんで理解して貰えると思うんだけど、このコラムのテーマはカービングだ。そのためカービングのためのポジションと言うことをしつこいくらい書いている。いろんなトレーニング方法を紹介して欲しいとリクエストも頂いているんだけど、あくまでこのポジションがあって有効と言うことを忘れずに。